ネットワークビジネスの存在を知ったのはアムウェイが初めてだった。そのときの手法が自分にとって許せないものだったので多分そのときにネットワークビジネスに対しての印象がついてしまったのだろう。それが今回はニュースキンで友人から勧誘を受けてしまった。
アムウェイの時はほぼ初対面の人だったのでなんというか嫌な気分になったもののスパッと関係を切って忘れられた。
けど今回は古い友達から勧誘だったので以前のソレと比べ物にならないほどショックを受けてしまった。
勧誘を受けた経緯
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その友達とは学生時代にアルバイトしてた先で知り合ってとても仲良かった子だった。なんというか純粋でいつも笑顔で大好きな子だった。その子の家にもよく遊びに行ったほどだ。
アルバイトをやめて学生も卒業し働くようになってからもその子とは半年に一度くらいは会う仲だった。
頻繁ではないものの、一生友人なんだろうなという感覚が自分の中にはあった。
そんな中、いつもは半年は間隔を空ける遊びの誘いが頻繁にくるようになった。
「最近活動的だなぁ」くらいにしか思わず居心地のいいその子からの誘いをなんの疑問もなく嬉しい気持ちで受けていた。
変わったことと言ったらその子が急にオシャレや化粧をするようになったことや、夢について語るようになったこと。
そしていつもなら遊ぶときは丸一日遊んでいたのにその頃から会っても
「用事があるからそれまでの2~3時間なんだけど、、」
と隙間時間に会う感じが多くなったことだ。
最近忙しそうな友人は2件くらい用事でも入れてるのだろうかと思っていたけれど、その短い時間で行ったりするのは化粧品や健康商品選びだった。
その場で「すごい良い商品で最近ハマってるんだ」と言って色々紹介されていた。ちょうどそのとき鼻の黒ずみが気になっていたからフェイスパック(泥パック)のようなものを手にとった。
めちゃくちゃオススメするので購入を決めたが値段が約5千円近く。
「私会員だから少し安くなるよ~」とその子が割引きしてくれるというので買ってみた。化粧なんて昔は全然しない子だったのに変わるものだなぁと思ったけど疑問には思わなかった。
その後からも友人からのお誘いは続いたけれどその内容は
- ライフプランニング講座
- メイク講座
- ポッキーパーティー(これは11月11日。その他季節のイベントだけれど口実?のようなものが多かった)
- 異業種交流会
と、様々なものだった。その頃私もまだ20代も前半でもっと知識や見識を拡げたい時期だったので友人が多くのことを身につけようとしてる姿に感化され2~3度その誘いを受けて行ってみたことがある。
来てる人はいつも40人近くはいて、顔見知りの人が多いようだった。明るい感じの場であることが多かったけれど内容はどちらかというと教養を身につけるというより「理想の人生を送るために今のままではいけない」というようなことを聞かされることが多かった。
今のままだと年金制度などもなくなり将来はあぶない。どんな人生が送りたいか。
そんなようなことが多かったが具体的になにをすればいいかが特に示されない会。
なんとなく消化不良だったけれどその後に誘われた会でようやく私は気づかされた。
ビジネスの講座があると誘われて
また間隔をあけずその子からの誘いがあり会うことになった。そこには以前の交流会で少し仲良くなった同世代の女の子がいた。
「私は演劇とか好きで将来そこに関わりたくて」と夢を語る子でやりたいことや趣味すらあまりない私は真っすぐでいいなと思った。
そんな2人に「今度ビジネスについての講座があるから行かない?」と言われた。2人とも知ってる会のようだけれどビジネスの講座と言ってもどんなことやるのかよく分からない。どんなことやるの?と2人に聞いてみたところ
「う~ん、ちょっと説明しづらいんだよね。。」
「ビジネスについてのことというか、知識というか…まぁ!とにかく来たらわかるよ!すごい勉強になるよ!」
とのことだった。
私はぼんやり社会の仕組みについてとかの事かなぁ、それともビジネスマナーとかについて教えてくれるとか?とよく分からないままに2人がそこまで押すのなら行ってみようかなと参加することにした。
ニュースキンのセミナー(説明会)だった
そして当日行ってみると、前回会った女の子とその子が駅前で迎えてくれた。会場は思ったよりも大きくて200人近くいるんじゃないかという規模の会だった。
顔見知りの人も多そうな感じで友人は沢山の人と声を掛け合っていた。
そして急に「今日普段会えない凄い人と少し話が出来るから一緒にいこう」と言われ急だな!と思いながらも横にいるだけでいいから!と言われ着いていくことに。
会場の横のオシャレなカフェでその「よく分からないが凄い人」というのに会うことになった私。
そこに現れたのはスーツ姿のいかにもデキる男といった風のビシッと髪型を決めた体格のいい男性だった。
今日の会の資料のようなものを友達と私に渡してくれる。そこで私は初めて「ニュースキン」という言葉をみる。
私が「あれ?」と思う感じが伝わったのかその男性が私に
「もしかして今日この会の内容について知らなかった?」と聞く。
私が「はい」というと、その男性は友人の方を向いて
「ダメだよ。ちゃんと内容を伝えないと。」と注意していた。
それ以上咎めることなく、男性とは軽く話し早々に別れた。そして足早にそろそろ始まる時間だからと会場に入った。
さっきの男性の言葉が引っかかるものの、ニュースキンについてその場で詳しく聞くことも出来ず会場に入るとそこでも友人の知り合いと思われる人から声を沢山かけられた。
その中でこの子も初めての子だよと紹介してくれた子は地方から出てきたばかりだという20歳くらいの男の子だった。軽く会釈するままその子は別の人に連れられ別れた。
「こんな大きな会場なんだ」と驚きながらも中へ入ろうとする。が、入口で参加費が千円と聞く。
「参加費あるなんて知らなかったな。。」と思いながらも勉強や知識を身につけられて無料というのも変な話かと思ったので黙って参加費を払って席につく。
会が始まると司会と思われる人がプロジェクションを使って話し出す。内容はニュースキンという会社とその商品、展望、得られる未来について夢という単語をたくさん使って語っていた。ニュースキンといえば友人から勧められてフェイスパックを買ったところだ。なんとなく全てが合点していく。
内容についてはあまり頭に入らなかった。
そのときには私は悲しい気持ちになっていた。
その会場の雰囲気の不自然さがある記憶を呼び起こしたからだ。
その不自然さは司会の講師の人がニュースキンの未来の展望や商品の凄さを説明する度に隣りにいた友人や会場の多くの人達から「すごーい!」「マジやばいな」みたいな感嘆の声が上がったときのことだ。
たしか友人はこの講座には何回か出てるといった。なのにこの初めて聞くような驚きの声。
少し離れたところに先程会った初めて来たという男の子の姿があった。
私と同じように黙って硬直した顔で会を見つめていた。
この不自然な感嘆の声は以前にも聞いたことがある。そう、同じネットワークビジネスのアムウェイに勧誘されたときと同じだ。お菓子作りしようと誘われて行った女の子の家が実は10人以上いる自宅でのアムウェイの勧誘会だったのだ。
そのときにもあった商品紹介のときの「ヤバい!」「マジすごい!」といった驚きの声の感じ。それとまったく一緒の不自然感だった。
プロジェクターに映った高級マンションの画像や旅を楽しんでる画像。ブタの貯金箱から札束がはみ出してる画像に「露骨だな」と思った。
「最初から勧誘のためだったんだ」
会が終わってから6人ほどにマックに連れられ今回の会の感想について聞かれた。濁すしかない私。
私は長い会にお腹が空いてしまってバーガーやポテトを食べていたけれど私以外の友人や会員と思われる人達は飲み物しか頼んでいなかった。
多少でもお腹が空いている人がいてもおかしくないのになんでだろうな、と思っていたけど目の前に男性がお腹が空いたような感じで自分の食べようか我慢しようか迷ってる姿を見て合点した。
この人達は今まで私が誘われたようなイベントや講座、セミナーの度に参加費や交通費が出してるからお金をかけれないんだ。
そうだ、今まで誘われたイベントとか遊びの誘い、講座ぜんぶがこの為だったんだ。
会が終わって全部説明された途端に友達は前回説明しづらいと言っていたこの会、ニュースキンについての説明と魅力をグイグイしてきた。
ただ聞いてその日は終わり、家についてすぐ友人に申し訳ないけど断る旨を丁寧に返した。
その日はなかなか夜寝付けず、ネットワークビジネスについて調べてばかりいた。もしかしたら友人は騙すつもりはないんじゃないかと、ネットワークビジネスについて知らないのは実は私で危ないものでないんじゃないか。と。
でもショックな気持ちは消えなかった。
たぶん、どんな内容であったとしても嘘をついて連れてこられたこと、私に会おうとしてくれた今までの約束の全部がこれが目的だったことが自分のなかで友人の裏切りに感じてしまったのだと思う。
友人と楽しく会えなくなった
先日のセミナーで化粧品など割引きで買ってくれたのもノルマの内だったんだなとか、セミナーの内容を言わないのも調べたところ違法であるらしい。そういうこともきっと分かっていながら誘っていたのだと思うと友人に普通に接したいと思いながらも心から楽しめなくなってしまった。
その後も友人に会ってみるも断ったはずなのに必ず勧誘の話をしてくる。しかし「自分には向かないから」と断っても友人は諦めなかった。
私はただ昔の関係に戻りたいと思っていたけれど、その目的のために会おうとしてるとしか思えなくなって最後は露骨に嫌な感じで断ってしまった。
そこから友人の誘いはなくなり、私からも誘う気にはなれず縁は切れてしまうことになった。
本当ならずっと関係を続けたい友達だったので、今でもこうして思いだしてしまうことはある。
けれど、以前会った共通の友人になった女の子からまだその子はニュースキンで頑張ってる話を聞いた。
その共通の友人の女の子は入ったものの1年ほどやって辞めたそうだ。
理由はわからないが、私はもうやらないと言ったその顔はよほどの理由があったようだった。
私がネットワークビジネスをやりたくない理由
ニュースキンについては詳しいビジネスの仕組みは正直知らない。
けれど
- 人に嘘をつかなければいけないこと
- 無理に勧誘しなければいけないこと
- 人の時間を奪わなくてはいけないこと
これがある時点で私はやりたくないし、人に薦めたくない。
なにより友人を傷つけて失う可能性があるのだとしたら、なおさら出来ない。
せめて本当のことを最初から話してくれていたら違っていたかもしれない。
でも、嘘をつく時点で隠したいことがあるということだし、それが組織内で普通のことのようだったのが凄く嫌だった。
誘うと友人を失うことになるかもしれないことはその友人も承知だっただろうしそれほど強い覚悟だから続けていられるのだろう。でもその友人は親にはやってることを言ってないと言っていた。
人の価値観は様々だ。
私は嘘をつくということや騙すという行為が大嫌いでだから友人にも悲しいと同時に強い憤りを感じた。
友人にとったらあとで理解してくれれば分かるくらいの軽い気持ちだったかもしれない。
でも、一度嘘をつかれるとその後の友人の言動が全て疑わしく思えてしまうのだ。
信頼関係が崩れたということなんだろう。
だからこれからネットワークビジネスを始める人には「相手との関係が修復不可能に壊れること、傷つける可能性が十分にあること」というのは十分に知ってから行動に移して欲しいと切に思う。
私のネットワークビジネスに勧誘された過去の経験記事はこちら↓
友達の家に行ったら勧誘だった話
ショッピングモール行ったら勧誘だった話
朝活行ったら勧誘だった話
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