凪だった私~「凪のお暇」を読んだ感想~


これほどまでに自分と重なる漫画を読んだことがあるだろうか、、と思わせる漫画、それが『凪のお暇』です。

ドロップアウト者の心を掴む、主人公の凪ちゃん(28)に思うことを徒然と。。

空気を読むことに疲れた人達

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凪のお暇 1 (A.L.C. DX)
この記事はすでに読んだ人に向けてになるので『凪のお暇』の内容について具体的な詳しい話は割愛しますが読んだことない人に向けてほんっとーッに簡単にその内容を説明しますと

人に合わせすぎ断れなさすぎ空気読みすぎの人間関係で消耗しきっていた主人公の凪(28歳)。そんな凪がモラハラを感じながらも唯一「幸せな自分」として持っていた彼氏という存在。しかしそんなモラハラ彼氏が都合いい女と自分のことを話してるところを聞いてしまい…?メンタルズタボロになった凪はそこから会社辞めて家具全部ひきはらって引っ越し人間関係、彼氏全部切ってリセット。もう空気読む人生はやめる!人の都合いいようになんて生きてやんねーぞ!と無職、家具なし部屋の誰も過去の自分を知らない新天地で貯金100万円から再スタートを切るって話です。(かなり個人的気持ち・解釈はいってます)

なんというか、この人に合わせすぎたり、良い人であろうと頑張りすぎて自分が消耗してる人ってネットで感想読んでても感じるんですが、きっと凄く多いんだと思います。

やっぱり学校生活の頃から私達は無意識でも意識的でもなんとか孤立しないように友達付き合いしながら、協調性や役に立つことの重要性を学んでいく過程で「自分を貫く」ということが抜け落ちているんですよね。

それは社会人になってさらに加速するのでただただ受け身に周囲ばかり優先させていくと自分の気持ちが置き去りにされすぎてどこかで限界がきてしまう。。

なんとか保ってる人でも、このどことなく感じるコミュニケーションの違和感や生き辛さ、すり減っていく感じ、自分に対する嫌悪感。。などなど

共感するところは多いのだと思います。

凪だった私

そして例に洩れず、私もそんな過程を経ていた一人でした。

当時はサービス業で、理不尽なクレーマーがいても、ただひたすら謝ることがマニュアル。パートの主婦や学生アルバイトの人が「子供が…」「学校でどうしても…」と言われれば仕方のないことで、休日出勤する私。でも、自分が休みたいと思っても頼むことが出来ない。

仕事での人間関係はどこか表面的で浅くて本当の自分を見せれなくて、ただただ日常に疲れてました。

「このまま生き辛さを感じながら、会社に自分の人生を捧げて私の一生は終わるのか、、」

そう思ったとき私は凪のように初めて自分の中で「嫌だ!」と、少しずつでも自分を生きたいと思ったのでした。

自分の核を探す旅

漫画の中では、凪は無職から再スタートを切ってまず、ハローワークへ行ったり近所散策したり、自己啓発本を読み漁ったり(笑)

でも、(笑)と書きましたがこの自己啓発本を読み漁るというところがまた私とそっくりでなんか共感しまくりだったんですよね。

まず、それまでただ人に嫌われないように良い人を演じて、その場を壊さないことを優先して空気読んで譲って、意見なんて言わず自分を消すことで周囲と上手くやってきた自分なので自分の意志というものが分からないんです!

無思考で自分というものを人に委ねてた弊害ですね。

漫画でも、自分の無さというものに凪が愕然とするシーンがいくつか描かれてますが、本当にこんな自分はもう嫌だ!と思っても最初はなにをしていいか、なにがしたいのかが自分でもわからない。

だからそんな自分に「こうしたら自分を取り戻せるよ」と言ってくれる自己啓発本は有難くてしょうがなかったし「自分にも出来る!」という気にさせてもらって励まされることこの上なしでした。

でも、今になって思うのはやはり「こうすれば~」という方法論を鵜呑みにすることもそれまでの人生と同じく受け身で、自分でなく他人の価値観を優先する行為なので受け取り過ぎも問題だと思います。

でも、そのなかでいくつか内容を実践したり「自分はこうなりたい」と思った意志を少しでもクリアすることが出来るという経験は「自分には現実を変えていける力がある」といった自信や肯定感を生みます。

そういった意味で自己啓発本を読み漁るという過程も自分にとっては必要な過程だったと思います。

失敗だらけの日々

再スタートを切った凪は全てが順風満帆!と行くはずもなく、壁にぶち当たってばかりの凪。

先入観で人を避けてしまう自分、優しい人に依存してしまいそうになる自分、失敗を怖がって新しいことが出来ない自分、NOと言うことに対する恐怖感。。

凪は失敗しながら、ひとつひとつ小さな勇気を出して新しい発見をしていきます。

ここも、ほんと、、分かる!分かるよ!凪!と言ってしまいたくなるほど共感しました。

どこかで「失敗してはいけない」と思ってしまってる自分がいて、「出来ない自分をみたくない弱い自分」というものがいて、足がとまってしまう。

これは多分自分より他人が言うことが正しい、と思って生きてきたので人に「出来ないやつ」「すべってるやつ」(←元彼に凪が言われた言葉)と思われるのを過剰に恐がってしまうのだと思います。

でも、自分の人生なのだから自分がどう生きようと自分の勝手ですし、他人がどう思おうというのも他人の価値観の中での話なんですよね。

自分が納得して、選んだ選択なら自信を持っていいんです。

私自身は自分をもっと生きたい!と思った当初はそう言いながら人の夢に乗っかってイベントをしてみたり(友人のやりたいことにのっかって自分のしたいことしてるつもりだった)、演劇してみたり(誰とでも恐がらず喋れる人になりたかった)でした。

一見、これらのことは客観的には動いてるように見えて、実際凄いねと言われて嬉しく思ってる自分がいました。けれどそれもやっぱり外部の価値観に突き動かされた自分で「人前で堂々喋れる自分」という一般的に理想とされる像をただただ追っていただけなんですよね。。

人前で話したり、演じたりするのが楽しい!好き!と感じる人ならそれは合っているということで良いのだと思います。

でも私は昔から人が多いところが嫌いだった。それよりも一人で絵を書いたり、本を読んでるときが幸せだった。

これもひとつの個性で、私はもっと私が望んでること、幸せだと思うことに忠実でいいんだと気付きました。

これもある種の失敗だったけれど、これをやることで再度自分が感じる違和感というものについて考えることができた。

人に決められた物事のなか(学校や会社)では、なにかトラブルがあったときや失敗をしてしまったときには助けてくれる人や教えてくれる人が必ずいます。

でも、その枠の外で起きることにはどうやっても自分の頭で考え、どうにかしないとそのまま全部自分に責任がかかってくるので命懸け。

それは恐いものでもあったり、通して得た気付きは全部が理想通りのものばかりではなかったりするけれど、自分の意志を通した学びで深く自分のなかに入っていきます。

主人公の凪も失敗しながらも、そこから自分を知って学んでいく。という失敗から身に染みて糧になる、という感覚大事だなぁと。

体感感?とでも言うべきか。。

答えはあるのか…??

そんな2018年11月現在4巻まで出てます。

凪は絶賛職探し自分探しの最中。私もです。私も20歳後半で自分について考えて動きだして今も迷いながらも歩いてる。そんな感じ。

だから凪のこれからがどうなるのかがとても気になります。

凪は答えのようなものを見つけられるのか。

「思い描いていた自分らしい生き方」というものが出来るのか。

私自身は自分で試行錯誤しながらもまだ迷うこと悩むことは沢山あります。

でも、以前の会社で働いていたとき感じてたような八方塞がり感や閉塞感のようなものは感じなくなって今のほうが生きやすくなった。

それはやっぱりもがきながらも、自分の感覚や意志を尊重しようと思って行動できたことが大きかったからだと思います。

凪を見てると共感する部分と、自分とはまた違った個人の感覚が見えるときもあって、そういうところも面白いんですよね。

自転車で海まで行こうとかいう発想のところとか、凄いなぁと。

でも、たしかにいつもルーティンになってる生活から少し外れるだけでも、実は結構なエネルギーがいる。

だから他人にのっかってる方が楽。

誘われたら誘われるまま、友人の知ってる街でオススメのお店でいつも遊んでた自分。地図みるのすらまかせっきり。

いつも同じお店ばっかり行って、休みの日に出掛ける場所を変えたことがほぼない。

やってない癖に、やってる人みて、遠くまで出かけてる人みて

「そんなことやっても変われないこと知ってるよ」

とか。

あるかもなぁ!と(笑)

なんか自転車で海はまだハードルが高いけれど、自分の日常のなかに自力で見たことない景色を見に行くという行為。

してみたくなりました。

出逢えて良かったなぁと思った漫画です。コナリミサト先生、ありがとうございました。

続きはよ!!

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投稿者: わん吉

楽しさと遊び心を大切に。

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